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平成24年度・造形専門課程・フリーゼミ 第7回報告

2012年09月11日

本校の造形専門課程では2年次前期にフリーゼミ(特別講座)を行っています。

フリーゼミでは、デザイン分野などの第一線でご活躍されているプロの方を

特別講師としてお招きし、貴重なお話を聞かせていただいています。

業界の裏話や最新情報等、学生にとって有意義な授業になっています。


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本日お招きしたのは、まちづくり推進機構岡山の理事をしていらっしゃいます、染色家の徳田恭子先生にお越し頂きました。"ユニバーサルデザイン"という、学生も聞き慣れない単語から入っていった本日のフリーゼミ。


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ユニバーサルデザインとは年齢、性別、能力、国籍などにかかわらず、はじめてから、すべての人にとって安全・安心で、利用しやすいように建物、製品、サービスなどをデザインする、という考えだと最初にご説明頂き、実際に町中で使われているユニバーサルデザインをプロジェクタを使ってご紹介頂きました。



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右利き・左利きの差や、町中国外にある注意標識等のピクトグラム、世界共通なオリンピックの競技のピクト等、多種多様な人が不便のないよう、利用しやすい・把握しやすいデザインになっている物を紹介頂きました。


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また、中には色盲の方に関するユニバーサルデザインをご説明頂き、実際に"バリアントール"と呼ばれる特殊なメガネを使って色盲の方と同じ目線でデザインを見る体験をしました。ピンクの色が紫へ、赤の色は黒っぽくなるなど、自分が見ている景色とはほど遠い色の差が生まれ、中にはまったく視認出来ない色もありました。何気ない日常でも、特定の方に対して不便になってしまうデザインはすぐ近くにあるのだな、と身をもって体験出来たと思います。


学生も1年生の頃色彩の授業で習いましたが、より見やすい色はどれか、見やすいデザインは何かと今後も"ユニバーサルデザイン"を意識して作品を作っていくのではないかと思います。


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最後に自分たちが持ってきたチラシ、フライヤを見て様々な人が不便なく見えるデザインになっているか、なっていなかったら一体どのようなターゲット層を狙ったデザインなのかを徳田先生と一緒にそれぞれ持ち寄ったチラシを見ながら考えました。

また余った時間では、徳田先生がお持ち下さいましたユニバーサルデザインの商品をみんなで1つ1つ見ていきました。握力の弱いご高齢の方向けの商品や、幼児が扱っても危険のない商品、等幅広くデザインされ、考えられた商品が所狭しと並べられました。


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自分達が何気なく使っているもの一つ一つにも、また別の意味、利用方法があるのだなと感じました。また知らない工夫も様々な商品にちりばめられていて、今後デザインする上で気をつけていかなければならないと思いました。



学生の一人が、「ユニバーサルデザインを意識した商品で、工夫がこらされていても、その工夫自体を自分たちが知らなければユニバーサルデザインとは言えないのではないか」と核心づいた質問をしました。流石です!

その通りだと徳田先生はおっしゃり、工夫をしてても認知度が低いため制作者も必死で広めているのだと教えて頂きました。確かに自分たちは不便なく生活が出来ているため、この一つ一つの努力に気付けないでいました。そういった観点からも、制作者・デザイナーの努力を理解し、広め、自分たちもユニバーサルデザインを意識して生活して行けたらもっともっとこの取り組みが広がっていくのではないかと思います。


今後、デザインに関する意識をもっともっと、多方面へ広げる為の良い機会になりました!



徳田先生、本当に有り難うございました!!





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