絵の工房 Illustration Cooth -とるにたらない絵を描いていく理由-

日本のガラパゴス化?

2010年08月12日

ガラパゴスは、各大陸から隔絶された 特殊な生態系を持つ島として

ダーウィンが進化論を考えるヒントになったと言われる島です。


陸カメとか有名ですよね。


さてさて、今 日本の市場が このガラパゴスに似て来ているという

指摘があるそうです。


日本市場のガラパゴス化。


日本は、島国で 各大陸から隔絶された環境にある。だから 日本人の

特殊なニーズに併せてモノづくりをすると、日本人の嗜好に特化しすぎて

しまって あたかも ガラパゴス特有の動植物のように ある一定の環境

でしか生きられない 特殊化していってしまうという論理です。


市場の国際化 グローバリゼーションが加速している現代では、この特殊化

はやばい 諸外国の市場から 日本でつくったもんは、いらん!!!!!!!!!!!!!!と

言われてしまう というのが このガラパゴス化の話の中心です。


これを見た時にふと思ったのは ジャパアニメーション マンガ。


日本では アニメーションというと ある一定のイメージがある気がします。

ガンダム とか 宮崎アニメ とか エヴァ とか その他 その他


マンガも 週刊誌や月刊誌に掲載されているものが 一番読まれてる。


でも、これは世界から見ると ある意味 日本という島国で特殊に進化した

特化した種だと思います。


多分...多分ですが 大人向けのアニメが市場の中心に位置づけられている傾向

って日本が初めてじゃないかと思う。


僕が一時期住んでいたアメリカでは、マンガ アニメ は子供向けのもの

子供からティーネイジャーが見るものと決まっていたし 売り手も子供しか

意識していなかった気がする。


おもちゃや 今で言うフィギュアも 子供向け。 わかりやすく 

手にもって遊びやすく。 凝ったディティールよりも 大雑把で、でも壊れにくく

出来ていた。ぼかーん、ぼかーん とか言いながらぶつけあっても壊れにくい。


それが、日本の市場では 大人向けに リアルに ディティールを凝って

飾り用 もしくは、パッケージを開けずに 保管用。


僕が住んでいた当時 20年くらい前のアメリカでは、スーパーマンやバットマンの

おもちゃを 大人が部屋に飾っているのはかなり特殊な人に限られていたと思う。


さて、その特化された市場は今どうなったか?


日本発の文化として 世界に輸出され 一定の評価を得て 宮崎駿は世界のMiyazakiと

なりました。


まあ、これがええかどうかはわからんよ。

世界的な若者の精神年齢の低下ととらえるか

インターネットとかの情報産業の発達で伝搬したオタク文化の影響ととらえるか

日本発の新しい文化発信 経済にも影響を与える巨大産業の発達ととらえるか


でも、特化したものが 世界に発信され 特化されたなりに 世界に認められ

新しい市場が生み出させる。そんな 一つの例じゃないんかな〜と思った。


林先生 どう思う?


だい〜ぶ前に ある雑誌の元編集長が言っていた事があって それはこんなこと



「あるイベントに興味を持ってもらおうとする。その方法として、そのイベントを

他から見えにくくする といったこともある。見えないんだけど なんだか面白そうな

ことをやっている でも見れない な〜んか雰囲気的に面白そう そういう空気を出すと

人の関心は高まり いやがおうでも見たくなる。高いお金を払っても見たくなる。」


日本の島国というのを利用して そんな方法もあるのかもと思った。


世界に乗り遅れるな みたいな意識も大事だけど 日本て特殊なんぞ〜

でも あんたらあが持ってないもん持っとるぞ〜 みたいな。

そうすると 特殊化も怖くない いらん!!!!!!!!!と言われるのも怖くない

とか ゆるゆると思った。


今回長いな。


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