私達の身近な画材の一つに 色鉛筆があります。
絵の具と違って、すぐに描き始められ片付けも簡単なことから、小さな子供にも使いやすい
画材として親しまれていますね。
しかし、その一方で絵の具のように色を混ぜ合わせたり
広いスペースを均等に塗るのには向いていないと思われがちです。
手っ取り早いけど、所詮は子供の画材というイメージを持った人も
多いのではないでしょうか。
しかし、しか〜し
色鉛筆は皆さんの思っているより多くの可能性を秘めた
素晴らしい画材なのです。
色鉛筆独特の技法、手法、メソッドを身に付ければ色鉛筆はさらに多くの表現を
皆さんにもたらせてくれるでしょう。
そして、色鉛筆の奥深さを理解してもらえるのではないでしょうか。
これは一年前に色鉛筆で描いたパプリカです。
そんな思いでこの色鉛筆コラムを始めます。何回かに分けて色鉛筆の魅力と手法を紹介していこうと思います。
では描く前にまず色鉛筆選びから始めましょう。これ結構大切です。
色鉛筆には実は2種類あります。
大きく分けて以下の2種類
●ドライタイプ...通常の色鉛筆
●水彩色鉛筆...紙に描いた後筆等で水をつけると水彩絵の具のような効果が得られる色鉛筆
私が使っているのはステッドラー(STEADTLER)というドイツのメーカーの水彩色鉛筆です。
私の経験上ですが、水彩色鉛筆は、水をつけると鉛筆の粉が溶けて水彩絵の具のような
効果が得らるので表現の幅は広がりますね。
でも、その分鉛筆の芯が比較的やわらかく、筆圧を強く描く時には少しやりにくいかもしれません。
その他細かいメーカーでは
三菱UNI(日本)
トンボ(日本)
カランダッシュ(スイス)
ファーバーカステル(ドイツ)
ダーウェント(イギリス)
等があります。どれもすこしづつ描き味が違います。
これは本校学生が入学時に購入するファーバーカステルの色鉛筆セットです。
初心者の方には価格2000円前後 24色くらいの色数のある物をおすすめします。
あまり安価の物は、描きにくかったり、芯が折れやすかったり 小さなお子さんのお絵描き道具としては良いのですが、
私達プロの道具としてはちょっと頼りないですね。
画材屋さんに相談するのも良いでしょう。
では、色鉛筆を買った後のお話は次の機会に