イラストレーターとして海外の楽しみの一つはスケッチ。
研修中は、常に移動、移動の連続。視点はいつも動いています。
その中で、「見ている」ようで「見ていない」ということも
良くあります。
視界の中に入ってるののだけど、記憶には残っていない。
そんなこともあります。
写真は記録 でも、どこかに腰を落ち着けて、視点を固定して
スケッチをすると、周囲の風景をじっくりと観察するようになります。
すると風景が、空気が、匂いが、音が、建物のディティールが
自分の中に入ってくるような気がします。
日本とは違う風景の中、研修の引率の合間を縫って、少しだけ
スケッチができました。
こちらはヴェネチア。集合時間の1時間前からスケッチブックを開き
手早く仕上げた物です。
手を動かしている間中、子供が寄って来て、話しかけられました。
こちらは、セーヌ河のほとりに座ってノートルダム大聖堂をスケッチ
しました。
もっと風景全体を入れるはずだったのですが、構図を見誤って建築物
のみのスケッチになってしまいました。
それも、なんだか楽しい思い出です。
これは、パリの地下鉄の中で手早くペンを動かしたスケッチです。
地下鉄で描いていると、目の前の風景はどんどん変ります。
人が乗って来たり、描いている途中で降りたり。
座っている人が突然立ったり、その逆もあります。
その都度臨機応変に紙の上で絵を変化させていきます。
上手くいく、失敗する というのは気にせず、気軽に手を動かすのが
スケッチの楽しみ。
絵を描くのが好きな人はぜひ一度試してみてください。